金 鐘 賢 牧師


 暗闇の中に光が照らされ、砂漠にオアシスがあり、真夜中に星が輝いていることは、一番美しい光景であり、希望と慰めを表す光景であります。神様は愛です。人間を生かし、人間に希望を与えてくださるために働いておられるのです。神様が望んでおられるのは人間同士、人間と自然、人間と動物が、共に生きることです。人間の利己主義と欲望が共に生きる社会を壊し、戦争と差別、貧富格差ある社会を作り出したのです。

 共に生きる共生社会を作ること、尊い命ある人間が尊重される社会を作ることは神様が私たちに与えてくださった使命ではないでしょうか。
 現在日本では、野宿生活を余儀なくされている大勢の野宿者が、我々と共に、住んでいるのです。人類はみな神様が、造られた同じ家族であり、兄弟姉妹であるのです。私たちが少しずつ力を合わせて分かち合うと食べたくでも食べるものがない、寝どころがなくて冷たい路上で生活している野宿者たちを励まし、命を守り、共に生きる社会を作っていくことができるのです。

 共に暗闇に灯火を燈し、砂漠にオアシスを作り、光を放ちましょう。
 浪速教会「愛の家」は、助けを求めている人と助けて生きたい人、愛を求めている人と人を愛して生きたい人を結びつける虹の架け橋の役割をさせて頂きたいと思っております。中継役の奉仕をさせて頂きたいと思っております。
 私たちは少しでも野宿生活者の力になりたい、野宿者と共にいきたいという一心をもって「愛の家」を担って来ました。このホームがみなさまと共に考え、共に祈り、力を合わせる皆様の広場となりますように。皆様のご協力をお願いし、ご意見お待ちしております。